この1年を通して 1Fスタッフの目標に掲げている環境作り! なぜ環境作りを目標にしたかというと。。。 認知症のお客様にとって 環境はすごく大切なことなのです! まず基本的な認知症について 簡単に説明させていただきます!(^^)! 認知症の基礎 認知症の症状としては、認知症の方すべてにみられる (a) 中核 症状 と 環境など様々な要因によってみられる (b) 行動・心理 症状(BPSD)があります。 ◯(a)中核症状には、 1.記憶障害 短期記憶の障害→さきほど言われたことが覚えられない。 例→孫 子供 旦那または嫁 自分 という順に忘れていく。 新しい記憶から失われていく。 2.見当識障害 時間・場所・季節などを認識できない。 今日の日付や時間などが分からない。今の居場所などが認識できないなど。 3.理解・判断力の障害 物事を理解するのが困難になってくる。理解しようとするスピードが遅くなる。 1度に2度質問されると混乱する。 会話する際には1つづつ、ゆっくり話さないと混乱します。
4.実行機能障害 家事や仕事などスムーズに実行できない。 計画を立てるのが難しくなるため、洗濯や料理など行う際に順番が 分からなくなる。
これらの中核症状は認知症の方すべてに起こる症状です
◯(b)行動・心理症状には、 行動症状として、 焦燥、不穏、多動、徘徊、言語的、身体的攻撃性、摂食障害、睡眠障害 心理症状として 不安、抑うつ、情緒不安定、無関心、幻覚 これらが出現する要因としては、 身体要因 発熱、脱水、貧血、甲状腺機能低下、聴力・視力の低下 ※発熱により認識力の低下により不安症状に陥る。 簡単に言えばぼーっとしている状態が長期間続いている状態。 ※下痢などで脱水状態が続くと、認知機能が低下し、 混乱が生じやすくなります。 ※視力や聴力の低下により、 外部から適切に情報を得ることが難しくなり 錯覚、幻覚、妄想が生じる事があります。 環境要因 人的要因 介護サービスを提供するスタッフとの関係 ※介護スタッフが認知症に対する正しい知識を持たない場合、 BPSDの出現または増強の原因となります。 まわりのお客様との関係 ※普段生活するうえで、人間関係は非常に重要です。 人間関係が良好でないとそれが原因でBPSDの出現となります。 物的要因 物的要因とは、居住環境のことです。 適切な環境(慣れ親しんだ環境)から不適切な環境(殺風景、不潔等) への変化がBPSDの出現に関係します。 精神要因 病前の性格(几帳面・神経質・きれい好き・・等)がBPSDの出現に 大きく関係します。 また服用している薬(抗精神病薬、睡眠導入剤、睡眠薬・・など)にも BPSDの出現、増強に大きく関係します。 これらの行動・心理症状は認知症の方にとって様々に現れる症状です。 人によっては徘徊する方もいれば、徘徊はなく暴力行為や鬱など発症します。 が、しかしこれらの症状は環境や人間関係などで大きく改善されます。 そのため1Fでは環境に着目し、お客様の不穏や徘徊・暴力行為などを あらためて改善すべく、1年を通し1Fスタッフにて お客様が落ち着く、過ごしやすい環境の提供を行っていくのが目的です!! |